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dc2 ミッション分解整備

こんにちは。新4年の宮地です。

長い春休みも終わってしまいましたね。新元号を楽しみにしていましたが発表を聞いた途端3月が終わってしまったことを改めて実感し、とても悲しい思いをしています。

さて、本題に移ります。

 

最近部車であるDC2インテグラのデフの調子がおかしく、どうしようかと考えていたところ無事に練習会でクラッチも滑ってしまい、同時に作業できてラッキー!ということでミッションを降ろし、デフの分解整備とクラッチ交換を行うことになりました。

 

DC2はトランスアクスルのFFレイアウトなので、デフを取り出すためにはトランスミッションを分解しなくてはなりません。組みなおすときに苦労しないように気を付けて分解し、何とかデファレンシャルを取り出しました。

 

そしてデファレンシャルを取り出し、ばらして中を見てみよう!ということになりファイナルギアとデフケースを分離しようとインパクトレンチで締結ボルトを緩めようとしましたが、なぜか緩みません。一か所だけかな?と思いほかの部位のボルトに力をかけてもボルトは外れず永遠に回るだけです。

 

さて、ここでみんなに質問です。なぜボルトは回るのに外れないのでしょうか?

 

 

 

答え:ホンダ車のファイナルギアとデフケースの締結ボルトは「逆ねじ」

 

 

そうなんです。ホンダ車はファイナルギアを固定しているボルトはすべて逆ねじだったのです。つまり外すには普通のボルトを締める方向(時計回り)に回さなくてはなりません。しかし逆ねじだったことを知らなかった自分は締め付け方向(反時計回り)に無限大のトルクをかけ、すべてのボルトをしっかりと破壊することに成功しました。

ちなみにすべての締結において、上手に(?)ボルトのねじ山だけを破壊したためファイナルギアのねじ山は生きていました。不幸中の幸いです。

 

ということで無事にデフケースを分解することに成功しました。開けた中身はというと・・・・?

 

 

はい。デフブローです。ありがとうございました。

 

詳細を書くと、左右回転差を許容するデファレンシャルの歯車のうち、サンギアが欠けていました。これによりデファレンシャルとしての機能を果たさなくなり、デフロック状態になってしまったということです。

 

幸いサンギアは部品が出るようなのでそこを取り換えたら本来のLSDとしての機能を取り戻してくれそうです。

今はサンテックさんにデフのオーバーホールをお願いしているので終わり次第組んで部車をしっかりと走る状態に戻してあげられそうです。部車を万全の状態にして、全関東ジムカーナに向けてたくさん練習していきたいです。

 

P.S.

個人的な話ですが学科の研究室振り分け戦争が終わり、無事第一志望である研究室に配属されました。そこでは材料信頼性について学ぶ予定です。

しっかりと勉強してブローしない部品を作れるようになりたいですね。