LOADING...

全日G参戦ぶろぐ

お疲れ様です。
4年生の清水です。
先日開催されました全日本学生ジムカーナ選手権大会に参戦したため報告いたします。

東大自動車部では長年、旧帝大で争う七大戦の優勝を主眼に置いて活動してきましたが、近年は私大が多く参戦する学連戦にも力を入れています。
学連戦は各校から選手を3名選出し、部車で走行したベストタイムの合計値が団体順位を決定します。今年の全日Gには、4年の小坂と僕、3年の泉が出場しました。小坂と僕に関しては今年が自動車部最後の年になるので、悔いの残らない大会にしたいという思いが強くあったようにも思います。部としては昨年の大会でマシントラブルが多発したことで結果が残せなかったので、今年は結果を残したいという意識がありました。

 

選手紹介

当日まわりの話に行く前に、まずは選手の紹介をしましょう。
まずは小坂。元主将のさわやかイケメンで、個人車は長い間DC2、最近はレビンを増車したほかFD2への乗り換えを果たした我が部が誇るFF乗り。去年も全日Gに参加した猛者であり、選考でもトップタイムを記録したエース。
続いて僕、清水。破壊神という渾名を持つ部内のマイルド疫病神。普段はNDロードスターに乗っており、サイドターン時はクラッチを切らなければならないと信じて疑わないため大会直前にドラシャを破壊した。県戦に出ているが、いまだに勝てない上手いのか下手なのかわからない男。
そして。主将として部を引っ張る頼れる男。ヴィッツターボという珍しい車を愛車にしており、不調などでなかなか走れなかったもののセンスと責任感でメキメキ腕を上げている。8月は10回練習に行くと宣言して実際にすごいペースで練習に行くなど、成長著しい。

 

前々日練習

まずは前々日練習。行くか行かないか選手間でちょっと揉めましたが、結果的には行って大正解でした。お騒がせしました…。
コースは周回路にサイドターンを1回合わせたシンプルなものでしたが、コースに慣れることが出来ました。また、S字セクションは車の挙動を確かめるのにとてもよく、普段インテに乗っていない僕や泉にとっては重要な練習になりました。

小坂は最初から片輪を浮かせる攻めた走りを披露していましたが、最後に魂の1本を決め、僕や泉を3秒ちぎってエースの風格を見せつけていました。カッコ良すぎるだろ!内撮りを見ても操作がスムーズで車に乗れている感じがビシビシ伝わり、いい刺激になりました。
僕自身はFFの走り方がよくわかっておらず、5本中4本でサイドターン時にクラッチを切ってしまいましたが、5本目にやっとまともなサイドターンができるようになりました。ドラシャ折らなくてよかったです…汗。その時は他の場所もうまく走れてタイムも上々。明日につながる1本でした。
泉は持ち前のセンスでインテに順応していき、順調にタイムを上げていました。最後の1本はいい走りだったのですが、最後に攻めすぎてスピン。でもそこまで攻められるのすごいなぁ、といい子ちゃん走りが板についている僕は思っていました。スピンがなかったら良いタイムだったんじゃないかと思います。

気合の練習でツルツルになった050を味見した主将

前々日練習は走行以外にも、内撮りカメラやロガーの調整、外撮りや誘導の分担などを確認できました。また、走行していない間に他校の走りを見ていましたがみんな上手いのは勿論のこと、車両もとても速くてびっくりしました。今回、部車は速いと噂されていたエンジンに載せ替えていたので結構戦闘力があるのではと思っていたのですが、他校の部車はすごいですね…!歩いてたらN1耐久の〜みたいな会話も聞こえてきましたしすげーーなぁーというお気持ちです。

夕食はみんなでラーメンを食べました。暑い中沢山走った選手陣と、外撮りや誘導を率先してやってくれた4年の田名部(トラックを運転してきてくれました)、みんな消耗していたのか食欲がすごかったです。

うまうま

夕食後はみんなで外撮りや内撮りを見て動画研究をしました。ロガーは電池切れだったのかうまく取れておらず、担当?だった僕は萎えていました。

 

部員同士の親睦を深めるはずがよからぬ方向に…?

前日練習

前々日練習と比べて、本番にとても近いコース設定がされる前日練習。しっかりコースに慣れて、攻略して、明日の本番につなげてやるという強い意志のもと朝の7時に現地集合となりました。が、何と僕が絶起をかましたため僕が到着する8:25までのことは分かりません。申し訳ございません。僕がいなかったことから受付ができず、心優しい他大学の方にコースを見せていただいた上でコースウォークをしていたようです。コースを見せてくださった他大の方、ありがとうございました。
僕は目覚ましセットをミスしたことで8:00に絶望の起床をし、受付終了5分前の8:25に現地に到着しました。珍しいやらかしに狼狽したのを覚えています。

安定と信頼の土下座 by 清水

泉、小坂、清水の順での出走でした。
泉は前日に引き続き中々の走りを披露、トップタイムをマークしました。多少のアラはあったようですが、特にスラロームがうまくてビビりました。主将、さすがです!!
小坂はS字前のコーナーで1速に入れるのを試しましたがうまくいかなかった模様。ピットにて分かりやすくガン萎えしていました。
そして僕は、内撮りによってコースを”完全に理解”したもののスラロームでイン巻きしてしまいチーム最下位。こちらもガン萎えしていました。

ガン萎えの小坂氏
誘導は交代交代で
トラックを運転してくれた田名部や補欠の髙橋が積極的にサポートをしてくれました

夕食はみんなで丼物を食べました。カツ丼を食べていた人が多かったような…。気合い十分、当日に向けて良い睡眠を取ります…といいつつしっかり動画研究をしました。今回もロガーが不発でしたが、今度は容量オーバーのようでまたまた頭を抱えました。1人1走しかしていなかったものの良い知見を得ることができたと思います。

やる気マックス!!

 

当日

今回はみんな無事に起床、しっかりと到着しました。僕は次やらかしたら後がないと思ってめちゃくちゃ緊張しながら寝ていた記憶があります笑。コースは前日練習に近かったものの要所要所で変更があったため、いちからしっかりと確認を行いました。前日練習でそれぞれの得手不得手も何となくわかったのでお互いに質問しながら歩き、良い時間を過ごせたと思います。

当日も泉、小坂、清水の順です。
コースウォーク時くらいまで雨が降っており、1走目はそれぞれ路面状況が違う難しいコンディションとなりました。

泉はヘビーウェットでの出走。それでもしっかりと踏み、好調な滑り出しを見せていました。テクニカルセクションの路面が外周と異なり、サイドターン時にトラクションがかからなかったため姿勢を乱しましたが、まずまずのタイムでゴールをします。
続いて小坂。路面は乾いてきたもののまだ水が残る難しい状況。実際のグリップレベルは泉の時とあまり変わらない様子でテクニカルセクションでは苦労していました。タイムは泉から1秒詰めて4年生としての威厳を見せつけます。
午前中最後の出走は清水。路面がほぼ乾いてきたため、タイムを残しに行きます。テクニカルセクションは置きに行ったもののそれなりの走りで20秒台をマーク。まずまずの滑り出しとなります。

午前の出走を経て車両がアンダー傾向にあるのではないかという話になり、フロントの空気圧を落としました。前々日練習、前日練習とアンダー傾向であることはわかっていたので減衰や空気圧である程度調整はしていたのですが、リアが既に全締めであるなどあまり変更の余地がなく、思い切って下げた空気圧に望みをかけます。
コースウォークに際しては走行後すぐに内撮りとロガーを分析してそれぞれの速いところと遅いところを見つけたので、お互いに教えたりラインをトレースしたりしながら行いました。3人とも実力がほぼ拮抗していたこともあり、3人のタイムを揃えることで総合上位を目指します。

2走目の泉。路面は完全ドライとなりました。テクニカルセクションがグリップするようになったことで綺麗な走りを披露します。得意のスラロームも上手く決めたもののシフトミスがあり悔しそうでした。19秒台をマークし上々の滑り出しを見せます。
続いて小坂。エースらしく貫禄の走りを披露します。全体的に速かったですが、ロガーを見てみると最後のストレートに向けての脱出が特に上手かったようです。泉と同じく19秒台をマークし、東大のトップタイムを出しました。本人としては思ったほどタイムが伸びず渋い顔をしていましたがさすがです。
最後は僕です。泉、小坂が良いタイムを出したことで、後に続きたいというプレッシャーの中での走行となりました。出だしとスラロームはとても上手く決めたつもりだったのですがシフトミスを連発。20秒台にとどまり萎えていました。小坂と同じくもっとタイムが出ると思ったので不思議な気分でもありました。

泉の2本目
小坂の2本目
清水の2本目

 

総合成績は19位とあまり芳しいものではありませんでしたが、選手全員が全力を出せたと思います。選手がそれぞれ1秒タイムを縮めたとしても1位しか順位が変わらなかったようなので、部車の戦力アップも検討が必要かもしれません。他大の部車と比べてどうしても縦の遅さが目立ったのでECUやミッションを見直してみる予定です。

 

最後になりますが、全日へ参戦しリザルトを残せたのは色々な方々の協力のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。トラックを運転してインテを運搬してくれた田名部や、補欠として来てくれた髙橋、参戦資金を調整してくれた山田や宮田をはじめ、部車の整備をしてくれた部員全員の協力があってこその参戦でした。
また、お忙しいところ運転を指導してくださったOBの方々、ありがとうございました。良い走りにつながったと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。