新入生向け自動車部紹介 〜シャブライフへの誘い〜
自動車部に興味を持っていただきありがとうございます。
自動車部は高校までにはほとんど聞き慣れない部活動なので、敷居も高そうで、なかなか食指も動きにくいかなとは思います。しかし、実際は運動会の中ではかなりハードルの低い部活ですよ!ということをこの記事を通して伝えられたらと思います。
自動車部の活動内容
みなさんは自動車部がどんな活動をしているかご存知ですか?既にご存知の方は、入部してください。
ほとんどの方がイメージされるのが、F1やGTのようなレース活動だと思います。
実際、場合によってはレース活動に参戦することもありますが(過去記事マツ耐in SUGO 参戦ブログ参照)、実は、メインの活動は「レース」ではありません。我々のメインの活動は
ジムカーナ・ダートトライアル
という競技に参戦することになります。(ドリフトをやってる先輩もいます)
「ジムカーナ?ダートトライアル?そんなん知らねーよ!ボクはアクセル全開にしたいんだ!」という声が聞こえてきそうですが、安心してください、ジムカーナ・ダートトライアルでもアクセル全開走行できます。
ジムカーナやダートトライアルは「スピード競技」と呼ばれるカテゴリーに属し、レースとの大きな違いとしては、同時に複数台の車がコースインしないことが挙げられます。つまり、同じコースを走ることには違いありませんが、タイムアタック形式なのが我々のメインの活動になります。
ジムカーナとは
ジムカーナはタイムアタックの中でも舗装路(普通のアスファルトの道)を走行する競技になります。
その歴史や起源について、私はよく知らないのですが、少なくとも1980年ごろにはJAF(日本自動車連盟)の公式競技として採用されているようです。

ジムカーナの特徴は、①安全性が高い ②参戦障壁が低い ③頭も使う ことにあります。
①安全性が高い について
モータースポーツは自動車を運転して競うため、常に人や物を傷つけるリスクがあるという意識をもって参加することが欠かせません。それは当然のことですが、ジムカーナはモータースポーツの中でも比較的安全性が高い競技になっています。まず、タイムアタック形式であるため、コース中には人や他の車両が存在せず、「ダブルクラッシュと行こうぜ!」みたいな接触事故は起きません。また、舗装路を走っているため、よほどの運転でない限りは車が横転するようなこともなく、人にも車にも優しい競技となっています。
②参入障壁が低い について
モータースポーツは自動車を運転して競うため、どうしても競技を開始するために車を仕上げることが必要になってきます。ジムカーナも極めればいくらお金があっても足りないということになりかねませんが、基本的には買ってきた車そのままでも参加できるというのがジムカーナの良いところだと思います。実際、ノーマルの車(改造されていない車屋さんで売ってる状態)からジムカーナに参加し、少しずつ必要なところを改造して車を作り上げていくというのも手間はかかりますが面白いです。
③頭も使う について
ジムカーナはパイロン(コーン)の間を指定された通りに走行するため、まずコースを覚えていないとタイムを残すことができません。マリオカートやレースゲームをやったことがある人は、基本的に一本道になっていて迷いようがないコースに慣れていると思いますが、パイロンジムカーナの場合はパイロンを正しい順序、向きで通過しなければ、ミスコースとなって失格となります。さらに、コースを完全に覚えたとしても、パイロンの間をどうやって走るかは自由であり、その選択(ライン取り)によって大きなタイム差を生むことがあります。遠回りに回った方が早かったり、コーナーの入りと脱出でパイロンへの寄せ方が異なったりするなど戦略的な側面もあり、玄人になっても楽しめる競技になっています。
このように、ジムカーナは初心者にうってつけのモータースポーツでありながら、技術的な走行を学べる競技になっています。
ダートトライアルとは
ダートトライアル(ダートラ)はジムカーナとは異なり、土砂利の上を走行してタイムを競う競技になります。
ダートラの面白さはなんといってもその迫力にあるかなと思います。ジムカーナよりもコースがわかりやすく、ミスコースなどはあまり起こらない一方で、車の挙動はかなり派手な動きをします。実際に乗ってみると、公道ではあり得ない動きをする車の新鮮さに驚くと思います。

ただ、土の上を走る以上は刺さりや横転の危険性もジムカーナよりは高く、新入生としては安全性が気になるところだと思います。正直に言うと、刺さりも横転もそれなりに発生します(参考:2019七大戦⑤ダートラ、終戦)。が、それが必ずしも大きな怪我につながるかというと、そうではないということを知ってほしいです。どういうことかというと、刺さり・横転が発生しないようにすることが第一ではありますが、さすがにそれらへの対策がとられています。具体的には、乗用車には通常存在しないガードやロールケージといった乗員車両保護装備がダート車には搭載されています。また、シートベルトも通常の3点式ではなく6点式などが用いられているほか、乗員は必ずヘルメット(ジムカーナもしますが)をするなど、安全性には十分配慮しています。
自動車は人を殺せるほどの力を持っているため安易に安全とは言えませんが、ダートラにおいても安全性への配慮は十分なされており、その危険性の程度は肉体接触が前提の他のスポーツよりはむしろ低いと言えます。
ラリーのような派手な車の挙動に興味がある方は、是非入部してダートをやってほしいと思います。
自動車部の活動目標
部の目標はもちろん、ジムカーナ・ダートトライアル大会に参戦し、速く走ることにあります。車を安全に速く走らせるためには、車の構造をよく知り整備する必要があるため、普段は駒場で整備活動を行っています。
大会としては、他の運動部と同様に国立大学で競う七大戦に出場し、優勝することを目標にしているほか、私大も含めた学生大会として学生自動車連盟(学連)の大会にも出場しています。
学連の大会では強豪私大に混じって、なんとか上位に食い込むべく技術を磨いています。
(参考記事:2019七大戦②ジムカーナ前日練習+決勝日(2,3日目)、全関ジムカーナ、どたばた参戦記!)
自動車部のおすすめポイント
新入生のみなさんに自動車部をおすすめできる理由を3点紹介します。
①誰でも好成績を狙える
大学自動車部は、ほとんどが大学に入ってから自動車競技に参入する初心者で占められています。したがって、大学に入ってからの練習次第で誰でも全国クラスの成績を狙うことができます。特に、学生は平日は授業があったり、金銭的にも制約が大きかったりして大学による練習環境の差もそこまで大きくありません。限られた練習機会を効率的に活用することによって、好成績が目指せます。さらに、自動車競技は体格・性別による有利不利がほとんどありません。運転席に座り、アクセルブレーキに足をかけることさえできれば、基本的には誰でも走ることができます。以上のことから、大学に入って新しいことを始めたいけどやるならしっかり上達したいと言う人にも向いている部活だと思います。

このように、自動車に興味がある方のみならず、新しいことを始めて技術や知識を獲得したい方一般に自動車部はおすすめできる部活なので、是非新歓・見学に足を運んでいただければと思います。
②運転技術が身に付く
自動車部は当然車を運転する機会が圧倒的に多いため、否が応でも公道の運転技術が向上します。特に、東京の大学に通っていると、友人との旅行や帰省の際しか運転をせず、せっかく免許をとったのに気づいたら運転の感覚を忘れているということになりかねません。また、普段運転しないと、たまに運転する機会を得た時に心理的なハードルが高くなり、せっかくのドライブがおっかなびっくり運転ということになってしまうかもしれません。自動車部に入部すればそのような心配とは無縁です。一年後には1 km先のコンビニに行くのにも車を使って行くようなマインドに成長すると思います。
(参考記事:1年生ドライブのMVPに輝いたぜ!、秋の山梨をドライブしてきました)
③自動車の知識が得られる
普段の活動は整備がメインなので、自動車の部品を直接触って構造を理解することができます。自動車にもともと興味がある方はもちろんのこと、自動車に特別興味がない人にとっても、自動車の構造を知っていることは、普段の運転や故障時の対応に資すると思います。さらに、自動車は広い意味での機械の一部であり、その他の機械的なものにも共通する普遍的な機構をさまざま含んでいます。ゆえに、今後機械的なものを扱っていく人(特に実験を行う理系の人)にとっては、実践的に機械を扱う貴重な機会が提供されると思います。
(参考記事:ミッション分解・車部は楽しいぞブログ①、ミッション分解・車部は楽しいぞブログ②)
よくある質問
本当によくある質問かはわかりませんが、新入生目線で気になりそうなことに触れておきます。
Q. 自動車免許を持っていないのですが
A. 全く問題ありません。例年免許をとってから入部するものだと勘違いしてしまう子がいるのですが、新入生が免許を持っている前提で活動する訳はないので安心してください。入部してから免許を取る場合は、夏休みなどを利用してとる部員が多いですが、自動車学校の通学コースなどを活用すれば、もっと早く取得することもできると思います。また、弊部に協賛いただいている南湖自動車学校さんを紹介してもらうこともできます。
Q. 運動会って厳しそう
A. あまり緩々なのもどうかとは思いますが、厳しい上下関係などはありません。自動車部は性質的に途中入部する部員が多く、部内学年と大学の学年と年齢とがごちゃごちゃになっているため、あまり上下は意識されていません。また、15人程度の小規模部活ということもあり、活動自体も柔軟な雰囲気でやっています。
むしろ、大会に出る選手の選考は先輩後輩や主将なども関係なく一発勝負で行い、良いタイムの人が出場するという実力主義的な側面もあります。
Q. 車を持っていないのですが
A. 全く問題ありません。というか車を所持して入部してくる部員はほとんどいません。大会に出る場合は部で管理している部車に乗るか、部員が所持している車に重複エントリーして出場することができるため、必ずしも自分の車で出場するわけではありません。したがって、四年間車を所持せずに活動に参加することも可能です(実際にそのような部員もいます)。ただ、競技が面白くなってくると車が欲しくなってきてしまうのもまた事実であり、多くの部員はお金を貯めて車を購入しています。とはいっても、車屋さんで新車を購入するのは到底不可能であるため、多くの場合は競技車を中古で購入したり、タイミングがよいと先輩や自動車部コミュニティから破格で譲ってもらったりして車を手に入れています。車の購入・維持にどれくらいの費用がかかるかなど詳しいことが気になる方は部員に直接聞いてみてください。
Q. お金がかかりそう
A. もちろんお金が全くかからないということはありません。活動に参加するための費用としては、大きく部費と練習会費が発生します。部費は入部から半期は発生しませんが、次の半期から15000円を徴収しています。つまり、2年生以上は30000円/年の部費を負担してもらっています。練習会費に関しては、参加義務のある練習会がおおよそ2ヶ月に一回あり、開催場所によりますが一回あたり4000~10000円の参加費がかかります。
参考までに2024年度の部費・練習会費の発生は、1年生が約6万円/年、2年生以降が約8万円/年でした。
これは他サークルの水準と比べやや高いかもしれませんが、仕送りだけで凌いでいる部員もいますし、バイトをそこそこすれば十分捻出できます。お金だけが入部のボトルネックになっているとすれば、一度詳しい話を聞いていただけたらよいと思います。
Q. 学業との両立が心配
A. 基本的には心配無用です。普段の活動日は土曜日なので、授業に支障があることはないと思いますし、火曜日のミーティングもオンラインで夜行っているため、学業との両立は全く問題ないと思います。そもそも、肉体的な疲労は激しいスポーツと比較すれば大したことはないので、疲れて勉強が手につかないということもないはずです。
ですから、自動車部の活動が学業に直接的な害を及ぼすことはないですし、試験休み・院試休みといった制度もあるため、大きな心配はしなくてよいと思います。一部自動車部が楽しすぎて学業に弊害が出てる部員が、、、
Q. 文系なので機械に疎くて
A. 理系も機械に疎いので問題ありません。東大の入試科目に機械を扱う分野はないので特に文理の差はないです。実際文理比は東大の文理比程度(やや理系が多い)だと思います。
少しでも興味を持ってくれたそこのあなた!やはり競技での横乗りなどをしないと自動車部の魅力はなかなか伝わりにくいと思いますので、今後予定している新歓活動にぜひご参加ください!
また、新歓に限らず練習会や大会の見学も場合によって対応可能ですので、遠慮なくご連絡ください!
2025 新歓予定
4/12,19 整備見学&都内ドライブ 駒場での整備を見学していただいたあと、夜の東京をドライブします
4/26 カート大会 千葉のカート場でカート体験会を行います。部員と勝負しましょう!
(参考記事:新歓カート大会を開催しました。)
5/6 ジムカーナ体験会 那須のドライビングパレットでジムカーナの体験会をします。送迎付き!
(参考記事:新歓運転体験会を実施しました!、新歓同乗体験会を開催しました)
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