マツ耐 in 筑波 参戦ブログ
皆さんこんにちは。4年の泉です。現在は七大戦主催の準備に追われております。へっぽこぶりが目立つ運営ですがどうぞ皆さんよろしくお願いします。
これまでTeam WRFよりSUGO、もてぎと参戦してきましたマツダ・ファンエンデュランスですが、今年度最後のレースとして第4戦筑波ラウンドに参戦しましたのでご報告します(1ヶ月空いてしまいすみません)。
筑波サーキットは以前マツ耐練習用にライセンスを取っており、OB神近さんと一緒に練習にも行き走行経験のあるサーキットです。またグランツーリスモシリーズにも代々収録されているコースであるため、実車と似たスペックのNCロードスターを作り、自宅で走り込んで練習しました。
筑波サーキットは狭いサーキットということもあり、今回はTUNEDクラスとNORMALクラスが別日に開催され、NORMALクラスは7/29(日)に開催されました。しかも昼ごろに決勝まで終わってしまうというタイトなスケジュールです。
今回は神近→泉→清水→永井の4スティントで行くことになりました。日頃は愛車のRX-8で筑波を走っている神近さんが予選アタッカーです。結果は全体10位、クラス2位でのスタート位置を獲得しました。
また今回から車載映像をリアルタイムでピットに送信するシステムを監督の二戸社長に用意していただきました。このおかげでピットから見えない場所でもドライバーがどのような走りをしているか分かるだけでなく、ピットからリアルタイムのアドバイスも可能になりました。OBの地頭所選手にもアドバイザーとしてきていただいたので、レース中に走りのアドバイスをいただきながら走ることができるようになりました。
第1スティントは神近さんです。日頃筑波を走り慣れていることもあり、そつなく周回を重ねていきます。ベストラップは1分16秒9ほどと、なかなか良いペースでスティントを終えました。
第2スティントは僕が担当しました。筑波はGTで練習してきたものの、SUGO以上に道幅の狭さを感じ、序盤はどんどん後続車に抜かれてしまいました。中盤からは立て直し、前方の車両に離されないようについていくことを目指し、ある程度は実行できたと思います。ベストは1分18秒前後で神近さんに1秒強のビハインドとなりました。
ただ残念だったのが、ピットロードを出た瞬間ピットとの交信が落ちてしまい、ピットからのアドバイスを受けられなくなってしまった点です。当日の暑さで機器がダウンしてしまったのかもしれません。
これまでの課題だった燃料消費については、神近さんから受け取った時点で車載メーターはF前後、僕の走行終了時に3/4はガソリンを残すことができ、うまく燃料管理ができたと感じます。規定により常時エアコンオンですが、それでも良いペースだったと思います。
もうしばらくスティントが続くな、と思いながら走っていたところ、第2ヘアピンに部品の破片が散乱しているのに気づきました。続くバックストレートでは、フロントタイヤがあり得ない向きに曲がったロードスターが、タイヤを引きずりながらスロー走行。「これはセーフティーカーかな?」と内心焦りつつ、次のラップで案の定SC導入。初のSC体験ということもあり、「SC中のピットインはペナルティだっけ!?」とパニックになり、SC直後のホームストレート通過時にピットを見るのを忘れてしまいました。たまたまその時ピットからは合図が出ていなかったため不幸中の幸いでしたが、ただ走るだけでなくさまざまに頭を使わないといけないレースのややこしさを体験することになりました。次の周ではしっかりピットロードを凝視し、合図を目視確認(交信は落ちていたので)。無事ピットインしてスティント交代となりました。
第3スティントは清水さん。初筑波でしたが、タイヤ消費もある中神近さんに迫る1分17秒フラット前後を記録。好調に走行し帰ってきました。走行中の地頭所さんからのフィードバックも非常に効果があったようです。
そして第4スティント永井さん。毎回最終スティントを担当してもらっていて、いつも燃料がギリギリの中での走行となっていましたが、今回は燃料を多く残せたので通常ペースでの走行ができるか!?と思われた矢先……
突然NCが緊急ピットイン。アクセルを踏んでもパワーが出なくなってしまったとのこと。実は第4スティントへの交代後、ピットロードにクーラントらしき後が残っていたため、車両のクーリングに懸念が出ていました。途中にクーリング走行を挟むなどしたのですが、結局車が耐えきれず、制御が入ってしまったようです。
マーシャルの皆さんがピットに集まってきて、「車を大事にしたいならこれ以上走らずリタイアした方が良い」とのアドバイスをいただきました。最終的には二戸監督の判断でリタイアを決め、残念ながら今大会の参戦はここで終了となりました。
当日はあまりにも暑い環境で、車にも人間にも過酷なレースでした。他にもオーバーヒートなどでリタイアする車両もいたようですが、完走できる車両がいるということはまだまだ車両の改善の余地がありそうです。レース終了後に伺ったお店では、サーモ周りの対策なども教えていただいたので、真夏の参戦時には車両側の対策も万全にして臨む必要を感じました(もちろん人間もオーバーヒートしないように)。
今年のマツ耐参戦は今戦で終了となりましたが、初のサーキット、混走、耐久レースと未経験のフィールドで非常に多くのことを学ぶことができました。ここで培った経験を活かし、今後もモータースポーツに精力的に取り組んでいきたいと思います。この場をお借りして、参戦のチャンスをくださった二戸社長、さまざまにサポートいただいた地頭所選手、その他多くの皆様に感謝申し上げます。