EBISU DRIFT MATSURI
こんにちは。3年主務の宮田です。
週末は風邪をひき,今日試験を終えたものの今週控える引越の準備に追われて厳しい日々を送っています。しかし遂にこれで大学が近くなります。登校待ったなしです。
さて,11月10・11日と,福島県は二本松市のエビスサーキットにて開催のドリフト走行会に参加してきました。春・夏・秋と年3回,サーキット側の主催で開催される走行会です。2日間,場内のすべてのサーキットを,しかもナイター設備のあるコースに関しては夜通し走行できるというかなりタフな走行会です。標高の高いエビスサーキットはいい感じに紅葉していて,すごくいい景色でしたよ!
そもそもドリフトというと,普通の街中での運転とは違う「スポーツ走行」として,普通の人が最もイメージしやすいものではないでしょうか。そういった「わかりやすさ」から,僕も「自動車部ってどんなことやってるの?」と聞かれるとドリフトをよく例にあげたりします。しかし,ドリフトというのは自動車部が行う競技としては実は特殊なものです。
というのも,ドリフトはコースを早く走るためのテクニックの一つというイメージがあるのではないでしょうか。マリオカートでも良いタイムを残すにはドリフトが必須ですよね。しかし,実は今の自動車競技の世界では,タイヤを滑らせないグリップ走行(みなさんの街中での運転もタイヤと路面との間で滑りが生じていないグリップ走行です)こそが最もコースを速く走る方法なんです。もちろん大まかに言えばですけどね。タイヤを滑らせるドリフト走行はタイムロスになってしまうわけです。つまり今の時代にドリフトを行う目的は,速く走ることではなく,ドリフトという行為それ自体を楽しもうというところにあります。
このドリフト走行が注目されて,それ自体が競技へと昇華していったのですが,この流れが起きたのは実は日本国内でのことで,これに加え漫画などの影響もあり,ドリフト走行というのはもはや日本の文化として認識されています。そのドリフトの聖地とも言えるエビスサーキットは今やYOUにとっては日本のメジャーな観光スポットの一つとなっているようです。走行会当日も,体感で6割から8割くらいの人は外国人の方でした。みんな車両をレンタル(もしくは購入してサーキットに保管?)してガンガン走っていました。何度も通い詰めているのか,もうこっちに住んでいるのか判りませんが,かなり上手な人が多かったです。JDM!!
僕も2日間,存分にタイヤを煙にしてきました。僕のR32はNismoの2-Way LSDとEndless/Zealの車高調を組んでから初のテストでした。当然ですがかつての動きとはまるで違って,楽しく走れました。おかげで,出発前に購入して持参した新品のタイヤからワイヤーが出ました。
同じように走行に来ている方のストックしているタイヤを見ると,やはりKenda Keiser(KR20)をかなりよく見かけました。僕らのような学生ドリフターだけのものではないんですね。なんだか安心しました。2日間走ってみて,R32では225くらいがちょうど良さそうかなという感じがしました。205ではあまりにもトラクション不足でした。
最近,1年生のS2000やロードスターなど,うちの部にもFRの楽しい車が増えてきました。車の限界を超えた状態をコントロールするドリフト走行の練習は,車の限界ギリギリのところで走るグリップ走行を学ぶ上でもかなり役立つと思います。来年の春は後輩を連れて参加したいですね。
ちなみにエビスサーキットは東北サファリパークと同一の敷地内にあり,クルマに疲れたら動物たちのの癒しにもあずかれます。けたたましいスキール音による聴覚と可愛らしいレッサーパンダの視覚とで脳が混乱すること間違いなしです。この東北サファリパークのゲートを背景に並ぶ素敵なスカイラインの写真を載せつつ,自動車部のInstagramをちょっと宣伝しながら締めさせていただきます。