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DC2納車からの免許取得(?)

お久しぶりです。1年の前田拓海です。

この度、インテグラ Type-R (DC2) を納車しました。

弊部2人目のDC2乗りの前田です。クルマも人も区別が難しい。

定例ミーティングの時に先輩が、

「前田のインテ、あ、(前オーナーの名前)インテ」

とか、

「インテの前田、あ、1年の方の」

とか言ってるのを聞いて、(大変そうだなぁ)と思っています(他人事)。

クルマについて

そんな余談はさておき、クルマの紹介をしていきます。

仕様

1997年式のインテグラ Type-R (DC2) で、いわゆる96specになります。

部内にあるインテも大体96specなので、共通のパーツが多くて大変ありがたい。

しかもこのインテ、かつて北大主催の七大戦で優勝歴もあるらしく、本当に勝てるクルマらしいです。これで負けても言い訳できません。

スペックをざっくり言うと、

  • OS技研クロスミッション 1-4速 (5速とファイナルは96純正)
  • クスコ 機械式LSD 1way
  • 強化クラッチカバー
  • 9点式ロールバー
  • やけに太いインテークパイプ
  • オーリンズ車高調
  • サイドブレーキ延長・ボタンキャンセル
  • 2乗仕様ドンガラ

みたいな具合で、現状はジムカーナ仕様です。なかなか競技仕様感があっていい感じです。外装はボロいし内装も無いorボロいので、神経質にならなくて済みます。それ以外は大体純正で、その他快適装備等も残っていると思います。

よってエアコンもオーディオもリアハッチの雨漏りも残っています。

雨漏りのせいで錆びまくっていたので、サビキラー (錆び取り剤兼錆転換剤的なやつ) を塗りました。

テールランプ裏のただのスポンジパッキンを交換して雨漏りレス化を試みたものの、あっさり失敗しました。どうしたものか。流石に雨が降るたびプールができるのはどうかと思います。

前回のタイミングベルト交換から12万キロくらい経ってたので、ディーラーでタイミングベルト交換とついでにバルブクリアランス調整。パワー復活に期待。(自分で作業してパワー落ちたら嫌なので、ここは大人しくプロに頼みました。)

運転楽し〜〜〜〜

割とガチガチの競技仕様ですが、街乗りでもなかなか快適といったところです。同期の某氏は個人車にエアコンは不要論を唱えているのですが、競技車兼移動車である以上エアコンは必須です。(じゃないと夏場死ぬ。)

乗り心地も、一般的には最悪レベルでハード&バタバタだと思いますが、部の競技車とか実家のリフトアップ仕様ジムニーで鍛えられた筆者にとっては全然平気です。むしろ重心と着座位置が低い分、コーナリング時に体が振られなくて快適です。

街中で運転した感じですが、とにかくクラッチとアクセル操作はシビアな気がします。といっても慣れたら平気でした。半クラの領域が、教習車とかの普通のクルマに比べると1/2~1/3くらいかな、と言うくらい短いですし、かなり手前にあります。

アクセルもワイヤースロットルとレスポンス良好のエンジンが相まって、特に発進時などの低回転域はシビアです。納車時はアクセルワイヤーがだるだるだったので、ペダルを踏み始めて10mmくらい空白の領域があって、なおさら難しかったです。ここはアクセルワイヤーを詰めて調整しましたが、ワイヤーが伸びきってるせいで調整幅が限界です。アクセルワイヤーは純正部品が出ないので、次はオフセットしたステーを自作するとかEK9/EK4用のパーツ流用とかで凌ぐ必要がありそうです。

といった具合でなかなか癖は強い気がしますが、本当に楽しいクルマだと思います。VTECに入る前からレスポンスもパワーもなかなかいい感じですし、いい音 (カタカタ カラカラ ゴトゴト キュルキュル等のノイズ含む) しますし、何よりシビアでダイレクトな操作感が操ってる感があります。

もちろん競技走行も楽しいです。七大戦中にジムカーナを少しだけ試乗したのですが、FFなのにアンダーが全然出ないしデフもめちゃくちゃ効く(危うくハーフスピンして刺しかけた)。これは乗りこなせたら楽しいし速いぞー、練習頑張るぞー、といった気持ちです。

一発試験 (不合格) →名義変更→仮免練習→一発試験 (合格)

ここからは納車&免許取得へ向けての経緯を紹介します。見出しから既に訳がわかりませんね。

一発試験 (不合格)

一般的に免許を取得するといったら、教習所で仮免学科・場内練習などの第一段階、仮免取得後の本免学科・路上練習などの第二段階を受けた後、卒業証明書を持って免許センターに行き本免の学科試験を受けて免許取得!、と言うのが一般的な流れになると思います。ここでいう教習所は、正式には指定自動車教習所1と言われるもので、仮免許や本免許の検定試験などを行うことができるので、免許センターでの技能試験を免除されるわけです。

一方、この世には届出自動車教習所2というものも存在します。ここは公安委員会への届出こそ指定自動車教習所と同様に行っているものの、検定試験を行うことができず試験自体は免許センターで全て受験しなければいけません(いわゆる一発試験ってやつです)。試験は普段教習所で練習しているものとは違ったコースやクルマですし、そもそも試験の採点自体が指定自動車教習所の検定よりも大人の事情によりかなり厳しいそうです。

大学入学時、早く免許取って運転するぞーと鼻息を荒くしていた筆者は、人生最大?とも言える過ちを犯します。えぇ、そうです。安さに目が眩んで届出自動車教習所を選んでしまったのです。私は結果的に無事免許を取得できたので良いものの、無駄な時間やストレスがあったような気がしてなりません。

(念のためですが、届出自動車教習所が必ずしも悪いといっているわけではありません。自分には合わなかったというだけです。私の通った教習所はなかなか良いところで、教官もフレンドリーな人が多く、教習自体は楽しかった記憶があります。)

というわけで免許センターでの試験の話に移ります。仮免許の試験までは紆余曲折ありながらもなんだかんだなんとかなってきました。本免許の試験も、どうせなんとかなるやろと高を括っていました。

なんとかなりませんでした。

慣れない試験場、慣れないクルマ、なんかクセの強そうな試験官 (警察官特有の雰囲気があります) に打ちのめされて、ガッチガチに緊張してしまいました。不合格の直接的な原因はここでは省きますが、今ほど運転に習熟していない当時でも平常時ならまず考えられないようなミスを犯しました。普通に危ないミスだったので全然言い訳できません。

名義変更

一発試験に受かって自走で名義変更に行く気満々で諸々の準備を進めていた筆者は全ての予定が狂い、メンタルと生活リズムが崩壊します。大変良くない。もう一回すぐに一発試験を受ければまず普通に受かるだろうと思い、免許センターに試験キャンセル待ちの電話を一日に何度もかける生活が続きました。一発試験最大のデメリットはここです。試験予約の融通が一切効きません。しかも東京の試験場は今年に入ってから鬼混みだったらしく、試験に落ちると1ヶ月半後の予約しか取れないという状態が続いているそうです。

気を取り直して、名義変更です。自分で運転できないならば仕方がないので、同期で高校からの友人の工藤に運転してもらいました。ギリギリ夏休み期間だったので、平日に予定が合ってよかったです。

陸運局の職員の方って冷たいのかな、とか勝手に思っていたのですが、実際行ってみると案外初心者にも優しかったです。きちんと書類を事前に調べて準備していたこともあって、割とすんなりナンバーと車検証が変わりました。これで正式に自分のクルマになりました。嬉しい。

仮免練習

試験のキャンセル待ちに1週間ほど失敗し続けた時点で、大人しく試験日を早めることを諦め、1ヶ月後の試験で確実に合格することを目指します。

幸か不幸か、免許はないけど自分のクルマはあるというかなり謎な状態だったので、仮免練習中のプレートをつけて隣に指導者を乗せてさえいれば合法的に練習できました。これを使わない手はない、ということでクルマの前後にプレートを取り付け、 (おそらく) 唯一現役部員で指導者の要件を満たす日野先輩を隣に乗せ、練習します。明らかに様子のおかしい教習車の完成です。周りのクルマにはどう思われていたのか、特に某日某所で練習中に真後ろを走ってたシビックType-R (FD2) のお兄さんはどう思っていたのか、気になって仕方がないです。日野先輩、忙しい中本当にありがとうございました。

路上練習も当然必要ですが、今年の4月から免許センターでMT免許を取る際にはATでの路上試験に加えMTでの場内試験を受けなければいけないので、場内でも練習します。東京の免許センターでは土曜日などに場内試験コースを開放しているので、そこで練習を行います。

路上練習を繰り返すうちに実践的な安全確認が身につき、無駄な視線移動が減ったり確認する順番がより効率的になったりして、なかなか良い練習になったかと思います。場内練習は、車体サイズ自体は試験車両のグレイスやマツダ2と大差ないインテですが、いかんせん小回りが全然効かないので、クランクや方向変換などは結構シビアです。難しい分には良いかと割り切って、大人しく練習しました。

一発試験 (合格)

ということで一発試験の日がやってきました。

AT車両での路上試験&場内試験 (縦列駐車 or 方向変換) の試験車両は、マツダ アクセラです。えぇ、全くの想定外です。そもそも試験当日にならないとどの試験車両が割り当てられるのか分からないのですが、てっきりグレイスかマツダ2あたり、それ以外だったとしても30プリウスが当たるものだと思い込んでいました。アクセラはインテより幅も長さもひと回りデカく、試験車両では最大クラスの大きさを誇ります。試験開始までの間に後席に乗った時点で、すでにデカさを体感してビビり散らかします。

と言っても、ビビっても仕方がないので、諦めてリラックスして試験開始です。一回り大きいクルマといっても、路上ではそこまで繊細な車両感覚も必要ないので、超絶余裕たっぷり安全運転&首をブンブン振り回しながら安全確認することで危なげなくパスします。

問題はATアクセラでの場内試験です。今回の課題は方向変換です。最初にコースの凹んだところに車体を収めるのですが、普通にリアがつっかえました。切り返しました。危ない危ない。次に脱出です。これもあっさりフロントがつっかえます。切り返しました。危ない危ない。結局切り返し2回分は減点されてしまいましたが、なんとかATでの試験は合格です。

その後、MTでの試験も無事合格し、晴れて免許取得です。これでようやく自分のクルマを乗り回す権利が手に入りました。

(余談ですが、私が試験を受けた回は、おそらくですが合格者は受験者6人中私1人だけでした。東大入試よりも全然倍率高いです。)

締め

というわけで、納車報告と免許取得等についてでした。

クルマ選びもそうですが、教習所選びもなかなか大きな買い物だと思うので、冷静になってよーく考えましょう。私はどちらも勢いで選びました。クルマは後悔ないですが、教習所はもう少し落ち着いて考えればよかったかも、と思ってしまうこともあります。

今後はこのインテで練習頑張っていきます。まず直近の目標は新人戦です。それまでにクルマも腕前も色々仕上げていきたいです。

  1. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%95%99%E7%BF%92%E6%89%80#%E6%8C%87%E5%AE%9A%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%95%99%E7%BF%92%E6%89%80 ↩︎
  2. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%95%99%E7%BF%92%E6%89%80#%E6%8C%87%E5%AE%9A%E5%A4%96%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%95%99%E7%BF%92%E6%89%80
    ↑2025/11/9閲覧時点ではWikipediaでもなかなかボロクソに言われてます、気持ちは分かる。 ↩︎