受験生応援ブログ2023ver
共通テストが目前に迫ってきました。東京大学自動車部部員一同は受験生の皆様を応援するとともに、合格の暁には我らが新歓にご足労くださることを願ってやみません。
受験生の方も少しペンを握る手を休めて、このブログを読んで息抜きしませんか?ご心配なく、この記事は時間に追われた受験生の方が読んでも全く問題ありません。
その理由は、この記事を読むことがそのまま共通テストの対策になるからです。唐突ですが次の漢詩を読んでみてください。
夢 固 明 天
想 知 天 気 及
状 後 試 晴 時
元 悔 験 朗 盍
実 不 不 空 勉
力 先 勉 清 励
少 立 強 澄
実はこれ、私が去年の共通テスト前日の昼に作ったものです。高校の授業は既になく、コロナが怖いという大義名分のもとに図書館にもいかず家に引きこもり、上がらない調子と終わらない過去問の山から目を背けた先の窓の外の空の抜けるような青さに感銘を受けて作りました。では以下で、受験生の読者の方のための解説をしていきましょう。
七言絶句、押韻は澄・強・少です。題の「時に及んで盍ぞ勉励せざる」ですが、教科書の例文にもよく取り上げられる「及時当勉励 歳月不待人」(陶淵明 雑詩)からいただきました。共通テスト前日を迎えてなお、終わっていない世界史と地理の過去問から逃避しつづける自分への戒めです。「天気晴朗にして空清く澄む」は、窓の外に広がる空が青かったから。この詩のインスピレーションです。「明天は試験にして勉強せず」は正直な吐露です。明天は中国語で明日のこと。この二句目と三句目「固より知る後悔先に立たず」は、勉強しなければという義務感にとらわれながらもやる気は湧いてこない面倒な私の心の内を表しています。「状元を夢想するも実力は少なし」は、合格したい、でも模試の点数は足りない、ということです。合格したい、勉強しなければ、後で後悔しても遅いのはわかっている、でもやる気は湧かない、という矛盾を、共通テスト前日になってなぜ勉強しない?という題でまとめた詩です。あまりにも共通テストの過去問がやりたくなかったので、漢文の勉強と称してこれを作っていました。果たして、次の日の本番では漢詩が出題されました。一問間違えました。おい!
ちなみに私は結局過去問を目標通り終わらせることはできず、積み残しのある状態で本番を迎えました。でも別に過去問が終わらなくたっていいんですよ。私が思うに、受験で一番大事なことは自信です。特に根拠がなくてもいいんです、「まあ普通にやってくりゃ受かるだろう」っていう心持ちでいることが大切だと思います。一世一代の大勝負でそんな気分になんかなれるか!という反論もあるでしょうが、「いつも通りやれば大丈夫」と思えるくらいまで練習(勉強)をやっておくということが大切なのです。そうすれば試験会場で慌てませんから。人間、慌てるといらんことをしたりいることをしなかったりします。たとえば私などは、二次試験の数学でcos0°=0という数学の常識を覆す前提のもとで堂々と答案を書き第4問を全滅させました。高校一年生かな?こういう残念なことをしてしまうと、今までの努力が一瞬で水の泡になりかねません。そういうことをしないためにも、大事なことは慌てないことです。そのためには自信を持つことです。別に入試に限らないことかもしれませんけどね。