2023年度新歓活動実施録
春です。新たな風が吹く季節。桜はとうに散り、緑の葉がこれでもかと茂るここ駒場キャンパスでも、活気あふれる新入生たちが闊歩し始めて、古顔の私たち2年生は隅に追いやられるかのような思いです。春と言えば新歓。自動車部もご多分に漏れず、精力的な新歓活動を行ってきました。ここではその記録を、写真とともにご紹介いたしましょう。
休みの間に煩雑な手続きをこなした後、私たちが初めて新入生と顔を合わせるのはサークルオリエンテーションの場です。サーオリでは自分の気になるサークルをいくつでも回ることができます。それだけに、ここで何人が自動車部に話を聞きに来てくれるかはかなり大きい指標であると言えます。
春の陽気漂うよき日、自動車部は1日目(理系)にアドミニ棟前と2日目(文系)に正門前の場所を確保していました。立地は悪くなく、目の前を数え切れない数の新入生たちが通っていくのですが……必死に呼びかけても、ほとんどの人は一瞥もくれずに素通りするばかり。結局来てくれたのは両日あわせ25人程度と、コロナ禍+雨の昨年とあまり変わらない数に。それでも、カート経験者(ガチプロ)(もうすでに部員より運転が上手い)など有望な新入生に何人か会うことができました。
最近恒例になってきた感のある新歓カート大会。毎年、足立区のシティカートで行っています。ヘルメットやグローブなどの装備はすべてその場でレンタル可能で、何の準備もいらずにカートを運転できます。こんな場所が都区内にあったなんて。しかし、再開発により部員に惜しまれつつ今年5月限りで営業を終了することが決まっています。
10時半ごろ、駒場キャンパスから部員の車の送迎で到着した新入生たち。説明を受けて11時にはカートに乗り込みます。右足でアクセル、左足でブレーキ、あとはハンドルのみと単純な操作でありながら、その迫力は相当のものです。自分の背中のすぐ後ろでむき出しのエンジンが軽快な音を立て、アクセルを踏めばのけぞるほどの加速に圧倒されます。そんな中でも有望な新入生たちは果敢にコースを攻め、コース1周の平均時速40キロに達する人もいました。
時速40キロというとあまり早く聞こえないかもしれませんが、車の40キロとカートの40キロでは大違い。地面に近く、風を直に感じるカートでは、「自分が今、このカートを運転している」ということが強く実感できます。アクセルを踏めば加速する。ハンドルを切れば曲がる。そんな当たり前のことでも、免許を持っていない新入生たちには刺激的な体験であったのではないかと思います。
その昔は運動部三大新歓(?)にも挙げられていたという、運転体験。カートはほかのサークルでもやろうと思えばできると思いますが、運転体験は本当に自動車部しかできないと思います。「運転体験」という通称ですが、実態は運転・競技体験というべきもので、部員の競技走行を助手席から体験することもこの運転体験の柱というべきです。「自動車部っていったい何をやってるの?」という、自動車部に所属していると言うと90%以上の確率で次に言われる質問の答えを身をもって実感するのにこれほど適した機会はないでしょう。
駒場から栃木県北部の丸和まで高速道路を3時間弱。ぐずつく天気の中、運転体験は幕を開けました。午前中は発進の練習と競技体験をしました。免許を持っていない人も、部員のレクチャーによってMT車の発進を習得していきます。午後にコースを何周か運転した後には、もうすっかり慣れた様子で変速などこなしていました。しかし、少し慣れてきた頃が一番事故りやすいもので、少々アクシデントが発生……。
まあ少し外装が外れた程度でなんてことはありませんでした。新入生の皆さんにも運転の楽しさと競技の迫力を実感してもらえたようで幸いです。※自動車部は安全に気を付けて活動しています!
……というわけで、現時点で5人の新入生が入部してくれました!自動車部は新たな仲間を歓迎します。
あ、自動車部は通年、学年を問わずまだまだ部員を募集してます!twitterでも公式LINEでもお気軽に連絡ください。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。(新歓担当・北原)