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全関ダート参戦ブログ

みなさんこんにちは、2年星野です。去る6月22日(日)、全関東学生ダートトライアル選手権大会に参戦いたしましたので、報告いたします。

5月10日に参戦いたしました全関東学生ジムカーナ選手権大会と同様、この大会では各大学がそれぞれの部車を持ち寄って参戦し、各大学の選手3名各々のベストタイムの合計で争います。(ジムカーナ大会の詳細は https://team-utac.com/ を参照)今年度は規定の移行期間ということで、旧規定クラス(DC2インテグラetc.)と新規定クラス(32スイスポetc.)に分けて開催されました。弊部では、これまで長きに渡りダートの部車として頑張ってくれていたCJ4Aミラージュアスティくんに代わり、新たに部車としての運用を開始したNCP13ヴィッツくんにて新規定クラスに参戦いたしました。
こちらのヴィッツくん、5月終わりに初めてのシェイクダウンを迎えたばかりの新品です。しかも外装などまで全て終えたのはさらにその後、全関ダート直前。全関ジムカーナに引き続き相変わらずの突貫工事ぶりです。
全関ジムカーナでは結果的にマシントラブルが発生してしまいましたが、果たして今回は無事終えられるのか…(フラグ)
1年生含め部員全員で作り上げた新部車、転がす訳にはいきません。
選手3名は、5月末の立教大学さん主催の練習会での選考により、3年主将海老原、3年主務佐伯、2年星野(筆者)となりました。(立教大学さん主催練習会の詳細は https://team-utac.com/blog/ 参照)

さて、この大会ではジムカーナ大会とは異なり、前日練習が設けられています。コースは外周を中心とした高速コース。車両の最終セッティングはもちろん、不足しがちなダートの練習時間を補う絶好の機会です。(実際選手3名のうち、海老原および筆者は前日練でやっとダート3、4回目という現状。部全体でもっと練習していかなければなりません。)
前日練1本目。「めちゃ滑るーー」。選手3名全員が口を揃えます。正直筆者も、これ以上は怖くて踏めないと感じました。会場である丸和オートランド那須はグラベルとターマックが混在する特殊なダートコース。そうした難しさも相まってなのか…ひとまずタイヤを変えてみようということになり、タイヤガーデン様より協賛いただいているA053、A031をあれこれ組み合わせて試しました。すると!!1本目で感じた不安感はどこへやら。不安定感は無くなり一気に踏めるようになりました。当然タイムもアップ。本当に上手い人が運転したらどうなのかは分かりませんが、少なくとも練習量が不足している我々にとって、安定しなければお話になりませんし、転がす訳にも行きません。タイヤ設定の大事さを実感いたしました。
ただもちろん、それだけでは終わらないのが我々東大自動車部。今度はパワステが効かなくなります。ベルトの張りが弱いことは、部車を作り上げていた時点で把握はしていたのですが、やはり突貫工事は良くないですね。(フラグ回収「1」←ここ重要)張りを調整しなおし、このトラブル「は」すぐに切り抜けました。
その後は特段のトラブルもなく、前日練習を終えます。1本目はタイヤが上手く設定されていなかったこともありますが、全員のタイムも大幅に縮まり、実りある前日練習となりました。

前日練習を終え疲れた体で泊まった宿は、自動車部御用達快活CLUB、、ではなく!住宅の2階を宿として貸し出されている若草邸さんにて宿泊いたしました。広々とした部屋、ゆったりとしたお風呂、およそ自動車部の活動ではなかなか巡り会えない環境で、ゆっくりくつろぐことが出来ました。夕食はボリュームの幸華さんにていただきました。店名の通りのボリュームに加え、味もとても美味しかったです。

そうして迎えた全関ダート当日。天気も心配されていましたが、午前曇り午後晴れという天気となりました。出走順は佐伯、星野、海老原。車検も問題なく通り()いざ本番!
1走者目佐伯が1本目から素晴らしい走りを見せタイム1分46秒61。あとからわかった事なのですが、このタイムが1本目としては全体6位の好タイム。信州に通い詰めているダートエースが素晴らしい走りを見せてくれました。
しかし!ここで東大自動車部が東大自動車部を発揮します(以下読めば分かる)。パドックに戻ってきたヴィッツくんからオイルがダラダラと…(フラグ回収2)。原因をあれこれと探った結果、どうやらガードとオイルフィルターが干渉しフィルターが破損したらしいということになり、ここから部員総出での整備が始まります。競技スケジュールの消化が早く短い時間での整備が求められる中で、オイルフィルターの破損だけであれと願いつつ、オイルまみれになりながら修理を進めた結果…残念ながら第2、3走者の午前1本目はDNSとなってしまいましたが、なんとか午後の出走開始1分前に整備を終えることに成功!間に合ってよかった…
思えばガードを取り付けた時点で若干ボルトの入りが悪かったので、ガードが歪んでいたのかもしれません…やはり突貫工事は良くないですね。また、修理をする際に工具が足りないという事態が発生し、千葉工大さんや専修大さんに借りることとなってしまいました。準備の面でも課題が露呈しましたね…反省です。

何はともあれ、午後の出走には無事間に合い、午前タイムを残せなかった第2、3走者もタイムを残すことに成功しました。特に第3走者海老原は、1本で決めるしかないという状況にも関わらず、ダートエース佐伯を上回る1分45秒42という好タイムを叩きだします。1本しかないという状況で安全策に走った筆者では、大会経験も技量もメンタルも遠く及びませんでした。私も主将に習い、もっと経験値を積んでメンタルを鍛えねばなりません。
そんなこんなでなんとか大会を終え、結果を見てみればなんと新規定クラス4/9位で入賞。筆者自身初めての後車検も経験できました。トラブルがあったことを踏まえればなかなかの好成績ではないでしょうか。どちらかと言えばジムカーナ中心の弊部ですが、もしかするとダートに力を入れていくべきなのかも…?とはいえ、1位の慶應さんや2位の千葉工さんとは20秒近い差、3位専修さんとは1秒以上の差、一方で5位東京理科大さんとは0.41秒差と、まだまだ頑張っていかなければなりません。

東大自動車部の新たな強みも課題も見えた、有意義な大会となりました。今後はジムカーナに限らず、ダートの練習にも励んで参りたいと思います。また、工具などをお貸しいただいた千葉工さん、専修さん、ありがとうございました。

以下、3名のベストタイムです。
佐伯  1分46秒41
星野  1分50秒60
海老原 1分45秒42