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七大戦ダートトライアル主催記

お久しぶり?北原です。個人的に波乱に満ちていた七大戦ダートラのブログを担当します。主催記と銘打ちながら私的な振り返りばかりなのはご了承ください。

去る9月11日、東大自動車部は丸和オートランド那須にて第62回全国七大学総合体育大会自動車の部ダートトライアル部門を主催しました。

前日夜22時半まで準備をしていたジムカーナの時と違い、今回は人間的な時間に準備を終えることができました。しかし浅間台よりも会場が遠いので大変なことに変わりはありません。私は実家の地の利を生かし、朝3時半に家を出ました。いやそれでも早いけど……

丸和に6時に前乗りして、パドックの準備に明け暮れます。チョークで地面に線を引き引き受付の設営をしたりして、そうこうしているうちにすぐに時間は経ち、走行車両が続々と入ってきます。やはりダートラだけあって、気合の入った外装の車が多く見ていて飽きません。

他の部員の皆が受付に車検に大わらわの間に、日野・佐伯ともども自分の車両の準備を進めます。荷物を降ろしてタイヤを変えてとまあ一連の流れです。後で慌てないよう、シート位置もベルトも調整しておきます。

その後、今回走行する選手みなでコースウォークに出ました。アスファルトと砂利が入れ替わるコースは練習する機会が非常に限られていることもあり、どう走ればいいのか手探りの状態ではありますが、先輩の助言を受けつつ頭の中で走り方を組み立てていきます。できるだけインにつけ、砂利がはけた部分を走るのが速い、というのは事実です。しかし、ダートの上で車の姿勢を維持し続けられるか、そして奈落にも等しいコース脇の砂利山に接近する恐怖をどこまで許容するかという難しい問題が立ちふさがります。

開会式までの間、そしてデモランの間、ずっとイメージトレーニングに励んでいました。デモランが終わり、一台、二台と出走していきます。さあ私もそろそろ列に並んでおこうか、と車に戻って発進したら、何か左のリアタイヤがおかしい。外から見てみて唖然としました。車は動いてもタイヤがまるで回っていないのです。それも左後ろだけ引きずったまま車が動いている。

片側のタイヤだけ動かないなんて経験したことがありません。しかも出走が迫っています。とにかく助けを呼びに走りました。近くにいた先輩を、それからデモランで会場に来ていた父を。結局協賛で来ていた日野の方含め大勢にタイヤ交換を手伝っていただき、ぎりぎりでスタートに滑り込みました。

しかしそんな状況であわただしく出走して普段の走りができるはずがないのです。舗装の直線を抜けて最初に砂利に入った瞬間にそれは明らかでした。明らかなオーバースピードと乱暴なアクセルのせいで、車が左右に振れます。必死にハンドルを回して1回は耐えましたが、あえなく次のカーブで右前から砂利山に突っ込みました。タイヤのあたりから異音を認め、DNF。そもそも気持ち的にもうアクセルペダルを踏みこむ気になれませんでした。

沈鬱な気持ちでパドックに戻りましたが、結局車体にほとんどダメージはありませんでした。よかった。しかしこれで2本目に何が何でもタイムを残すしかなくなり、抑え気味の走りになってしまったことは否定できません。何よりアクセルの抜きが雑すぎてすぐ頭が内側を向いてしまうのです。そして1速に落とそうとして3速に入れてしまうこと2回。結局東北大の2年生のNIVECミラージュより遅く、1Lヴィッツよりも遅い、文字通りカスのタイムになってしまいました。精神面、それからもちろん技術面で研鑽を積まなければいけないことは明白でした。しかし、咄嗟のカウンターステアなど成長が見られる部分もあったことは確かです。これからもDirt Rallyにていっぱい練習していこうと思います。

最終的な結果は、
D1クラス:水野10位
D2クラス:高橋5位、泉14位、北原16位、日野18位、佐伯19位
となりました。

また今大会ではエクソンモービル・ジャパン合同会社様、住友ゴム工業株式会社様、NOK株式会社様より、オイル、タイヤ、ノベルティなどのご協賛を、日野自動車株式会社様よりデモランにてご協賛をいただいております。心より御礼申し上げます。

……さて、月並みなまとめを経て、みなさんお待ちかねの閉会式ですよ!今年は東大が主導して、開会式閉会式ともにコロナ前の姿を取り戻さんと奮闘しました。ここでは閉会式について述べますが、まあかなりめちゃくちゃな式でしたね。とりあえずこの写真を見て頂ければ概要が掴めるかと存じます。

屋内の場所が確保できなかったので屋外で行ったのはいいのですが、照明も何もほとんどなかったうえ、工事用の明かりを借りるという選択肢にたどり着いたのが閉会式前日だったというのもあって(もちろん即日工事用の照明を貸してくれるところなど存在するわけもなく……)、荷物を運ぶのに使っていたトラックのヘッドライトをメインの照明として使用しました。そしてライトに合わせて放射状に長机を配置し、その上に注文が遅すぎてほっともっとに断られあやうく用意できないところだったオードブルを適当に並べ、さあ七大学の皆さん自由にご歓談下さいというまことに行き当たりばったりな方法で閉会式は執り行われました。

まあそれでも優勝杯授与と伝統儀式は無事にできたし、個人的に京大の人とも仲良くなれたし、会場確保に尽力した甲斐があったというものです。飲み物類を用意したり進行の音頭を取ってくださったりしたOBの方々、本当にありがとうございました。OBの方々の協力なしにはこの閉会式は成しえなかったと私は自信をもって言いましょう。

準備は大変でしたし、走りはさんざんでしたが、まあ無事に終わってよかったです。一台の横転車も出ませんでしたしね。協賛していただいた企業様方、誠にありがとうございました。ご協力いただいたOBの方々、大変お世話になりました。ここまで読んでくださった方々、どうもありがとうございました。